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自分でできる漏水調査について
■ 漏水調査の大半を占めるのが給水管の漏水調査です。
事は水道料金と下水道料金に関わることなので黙っているだけで料金はドンドンかさんでいきます。 でも、“埋設管の漏水調査なんてどうやったら出来るのか。高価な機械はないし、漏水音を聞き分ける耳は持ってないし…”というのがおおかたの感想ではないでしょうか。
しかし、漏水調査診断士といってもはじめは何も知らなかったのです。 けれど手順を踏んでいくと、なるほどそうかと思えることがたくさんあります。

【1】まず漏水調査は探すことではなく、削除法で「ここには漏水がない」ことを積み重ねていき、 最後にあやしいところを重点的に調べます。
【2】そのためには「漏水していること」の確認が必要です。 漏水してもいないのに漏水と思うのはいくつかの思いこみや思い違いから来る場合が多いのですが、 その最たるものは水が浸みだしている、または水溜まりがいつもある。というものです。
【3】そこでお勧めしたいのは「量水器がいつも動いているか」という確認です。 直結タイプの給水方式で、量水器が動いてなければ漏水はありません。
【4】漏水量の測定の章に記載しましたように、受水槽・高架水槽方式や加圧給水方式で漏水量の測定をしてもなければ漏水はないのですが、仮に浸水がある、水溜まりがあるといった場合はその水を採取して「残留塩素」測定してみれば水道水かそうでないかが分かります。 水道水であれば間違いなく漏水ですからそこを掘って修理すれば解決します。
【5】また漏水量がある程度多い場合、毎分3リットルから数十リットルの場合は水路(みずみち)が出来ていたり、近くの下水道に流れ込んでいる場合があります。 敷地内のマンホールをくまなく開けてみましょう。これで見つかる場合もしばしばです。
【6】埋設管路が確実に分かっている場合は管路に沿って1メートルおきにドリルで穴を明け、先のとがった鉄の棒などを埋設管の深さ(通常1.2〜1.5m程度)まで押し込んで抜いてみると鉄の棒がぐっしょりと濡れていたり、水がぽたぽた、ひどいのになると明けた穴から水が浸みだしてくることがあります。
【7】埋設部分の音を聞くのは難しいでしょうが、水道蛇口に耳を当てたり、ねじ回しなど硬い棒を水道管に押し当て、その端に耳を当てて音を聞くとたまにシャーとかゴーとか水の流れている音が聞こえる場合があります。もし何かの音が聞こえてきたら、この音が何なのか?の対処の仕方でプロとアマの差が出てきます。 「ここで状況を変え」て再度音聴をします。皆さんにもできることは、水道の蛇口をちょっとひねってみると水がぽたぽたから「スーッ」と流れる状態(流量で言えば1分間にコップ1杯程度)まで微開にするとその音以上にシャーと聞こえてくるはずです。 次に水道の元栓を閉め、水道の蛇口から「スーッ」と流れている状態だったのが、止まったことを確認して下さい。その時先ほどの音も聞こえなくなったらそれは確実に漏水音です。
【8】漏水調査はなにもピンポイントで探し当てるだけが仕事ではありません。 この区画、この範囲に漏水が確実にあるが、そこを掘り当てて修理する意味がない場合もあります。それは30年を越すような老朽管の場合です。たとえその箇所を修理してもまたすぐ他の箇所から漏れてくるのは目に見えています。そんな管はいっそすべて敷設替えをするのが賢明です。
【9】その他、素人が漏水調査を行う細かなポイントを挙げればたくさんのヒントが浮かび上がります。 その一つが漏水量から一つ一つ潰していくというものです。 ではそのひとつひとつを挙げてみましょう。
(1)全ての水道水栓(蛇口)が閉まっているか
(2)トイレの便器などうっすらと水の流れている線がないか
(3)製氷器、水飲み機その他機械につながっている水道管はないか
(4)給湯器に接続された管はないか、給湯器またはボイラーのドレンは閉まっているか
(5)手洗い器の流しの下に給湯器が隠されていないか そこからのドレンはちゃんと閉まっているか
(6)その他水道水が冷却水、加湿器の補給水として使われていないか、 膨張タンクへの補給水、消火補助水槽への補給水として使われていないか
(7)水道蛇口にホースが繋がれて、ホースの行く先が不明なことがないか (例えば、池の水の補給水であったりして、それが垂れ流しということもありました)
(8)暖房、冷房で使われることはないか(加湿水、冷温水の膨張タンク補給水、その他)
【10】量水器から水栓末端までに弁がある場合量水器に近い方の弁からひとつひとつ閉めては量水器が回るかどうかを確かめて下さい。途中に水槽があってそれが出来ない場合は漏水量の測定のページで紹介した方法を参考にして下さい。
これで漏水の起きている系統が判明すればそれ以降をピンポイントで探すよりも部分補修ないしは全面更新をした方がよい場合がたまにあります。
(1)管が敷設後30年以上経ち、漏水が再発する可能性が十分考えられる場合
(2)管が建物の下を横断するなど敷設場所が好ましくないと思われる場合
(3)管が埋設されているが、露出配管、架空(天井やラック上に敷設可能管)配管に 敷設がしたほうがいい場合
こうしたチェックを重ねていくことで思いもよらぬところで漏水を発見できたり、ピンポイントで発見する必要さえない場合ということもあります。
そして、それでも見つからなかった時にこそご連絡下さい。
その際に、これこれのチェックをしてみたのだがどうしても分からないといった情報は当方の漏水調査にとって貴重な参考情報になります。それでも当方はそれを100%鵜呑みにはしません。 でもどうか今までの確認操作を一通り行って、「埋設管に漏水がある」確証を掴んでから連絡して下さい。

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